親密さへの恐れ<6>

ゴータマ・ブッダのような人だったら、瞑想に入って行くのを恐れはしなかっただろう。それは彼の貢献だった・・・ある特殊な瞑想だ。それに彼は、どのような精神分析も恐れはしなかっただろう。なぜなら瞑想する人にとっては、次第に夢が消えるからだ。 


昼には、彼は自分のマインドの中で沈黙している。思考の普通の往来の中ではない。夜には、彼は深く眠る。なぜなら夢とは、昼には生きられなかった思考、生きられなかった欲望、生きられなかった憧れ以外の何ものでもないからだ。それらは少なくとも夢の中で、自らを完結させようとしている。 


自分の妻の夢を見る男性、あるいは自分の夫の夢を見る女性を見出すのは、非常に難しいだろう。だが彼らが隣人の妻や、隣人の夫の夢を見るというのは、間違いなくよくあることだ。妻はそこにいて手に入る。自分の妻に関する限り、彼は何も抑圧していない。だが隣人の妻の方がいつでも美しい。 


壁の向こう側の方が、芝生はいつでも瑞々(みずみず)しい。そして手の届かないものは、それを自分のものにしようとする、それを所有しようとする、深い欲望を生み出す。昼にはそうすることは出来ないが、少なくとも夢の中では、あなたは自由だ。夢を見る自由は、政府によってまだ奪われていない。それほど長くはないだろう・・・すぐに彼らはそれを奪ってしまうだろう。なぜなら手法が手に入るからだ。すでに手に入る。 


彼らはあなたが夢を見ている時と、夢を見ていない時とを見守ることが出来る。そしていつの日か、スクリーンにあなたの夢を映し出すことの出来る科学的な装置が見出されることもあり得る。何かの電極を、あなたの頭の中に差し込むだけでいい。あなたは眠り込み、楽しげに夢を見ている。隣人の妻と愛を交わしている。そして映画館全体がそれを見守っている・・・ところが彼らは、この人は聖者だといつも思っていたのだ! 


この程度だったら、あなたでも見ることが出来る。ある人物が眠っていたら、見守ってごらん。もし彼の目蓋(まぶた)が、内側の目の動きを少しも示していなかったら、彼は夢を見ていない。もし彼が夢を見ていたら、彼の目蓋が動いているのが分かる。あなたの夢をスクリーンに映し出すのは可能だ。あなたにある種の夢を強制することも可能だ。だが少なくとも現在に至るまで「人々には夢を見る自由がある、それは彼らの生得権だ」と、そのことについて語る憲法すらひとつもない。 


ゴータマ・ブッダのような人は夢を見ない。瞑想はマインドを超える道だ。彼は完全な沈黙の中で生きている。24時間・・・彼の意識という湖には、さざ波は立っていない。思考はない、夢はない。だがジグムント・フロイトは恐れている。彼は自分が何を夢見ているか知っているからだ。 





 

瞑想なしに、生はない。瞑想を知り、生を知る。

どの瞬間にもフルに生き、愛し、笑うコツをご紹介します。

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